『色素について』

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『色素について』
最近、医療機関様より色素についてのお問い合わせが急増しております。意外後知られていない、色素の種類や安全性についてアートメイクメディカルセンター 冨田医師の記事を共有させて頂きたいと思います。
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こんにちは。乳房再建外科医 冨田祥一です。今日はアートメイクの色素についてお話します。アートメイクでは、針で色素を真皮の深さに入れることで、皮膚に色を定着させます。この時用いられる色素には、さまざまな種類があります。そもそも色素は染料と顔料に分類されます。染料とは、水などの溶媒に溶ける物質のことです。そのような物質をアートメイクの色素として用いると、施術後、色素が皮膚の下で広がってしまうため、アートメイクには向きません。そのため、アートメイクの色素には溶媒に溶けない顔料が主に用いられます。顔料は溶媒に溶けないため、容器の中で沈殿します。それでは色素の濃度にムラが出来てしまうため、水の他に、グリセリンなど粘調性の高い液体をまぜることで懸濁液としています。またこれらの他に実際の色素には少量のアルコールが抗菌目的に加えられています。アートメイクに用いる顔料にはorganicとinorganicな物質があります。近年の健康ブームでorganic=安全、体にいいという、ちょっと間違ったイメージが付いてしまいました。organicとは植物由来というわけではなく、有機物を示します。確かに植物由来のものは有機物なのでorganicですが、有機物とは炭素を含む化合物を指します。当然のことながら、現在販売されているorganicな色素は人工的に工場で生産されています。Organicな色素の特徴とは、発色の良さです。Vividな色彩を求める際用います。一般的にはレーキやアゾ染料などを含みます。しかし、発色の良さの反面、アレルギーを起こしやすいという一面があります。アートメイクではしばしば口唇に用いる色素に使われています。口唇という腫れやすい部位に、アレルギーを起こしやすい物質を用いるため、注意が必要です。Inorganic、つまり無機物からなる顔料は金属化合物です。一般的に無機質の顔料はくすんだ色彩をしています。無機物で鮮やかな色彩を出すものは、カドミウム(Cd),水銀(Hg)、鉛(Pb)、アルミニウム(Al)など重金属です。しかしながら、これらを用いた健康被害も報告されているため、おすすめしません。Biotouchで用いている顔料は、主に酸化鉄と二酸化チタンです。これらは化粧品としてFDAにも認可されており、安全性も高い物質として一般的に用いられています。酸化鉄はその種類によって黒(Fe3O4)、赤(Fe2O3)、黄(Fe2O3・H2O)を呈し、二酸化チタン(TiO2)は白です。赤や黄色といってもややくすんだdullな色をしていますが、人の肌には馴染む色だとは思います。アートメイクでは、これらの配合によって様々な色を表現しています。
アートメイクメディカルHPより引用
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